森下篤史 (もりしたあつし)テンポスバスターズ社長
1947年静岡県生まれ。71年静岡大学卒業、東京電気(現:東芝テック)入社。83年、中小製造業が集積する東京都大田区で食器洗浄機メーカー・共同精工(現:キョウドウ)を設立し社長に就任。本業のかたわら、英会話学校の運営や、傘にフィルムをかぶせる機械の開発、回転すし店など6つの事業に次々と手を出し、失敗を重ねる。それでも「本業の利益の範囲内で挑戦を繰り返せば、そのうち大当たりが出る」という信念を曲げず「ものづくりの街」で孤独な挑戦を続けてきた。
そんな森下氏にとって、閉店する飲食店から設備を引き取り、激安価格で販売するビジネスは、やっとの思いで掘り当てた鉱脈。取引先から教えてもらった情報をもとに始めた商売だったが、大企業のリストラが本格化する中、独立開業希望者が急増し、仕入れた商品が飛ぶように売れる。