大久保恒夫 (おおくぼつねお)ドラッグイレブン社長
「お客様のニーズに応えられる、新しいドラッグストアをつくりたい!」そんな熱い思いを抱いた11人の薬局経営者たちが同社を立ち上げたのが1989年。約200店舗を擁する九州最大のドラッグストアチェーンにはなったものの、大幅な赤字で倒産寸前(03年2月期 売上400億・赤字15億)となり、投資ファンドのユニゾン・キャピタルの傘下に。
03年9月、ユニゾンの依頼を受けて、社長に就任したのがユニクロや無印良品の経営改革を指導し、V字回復させた経営コンサルタントの大久保恒夫。僅か1年で、約20億円の黒字が見込める会社に大化けさせ、地元や業界、マスコミで話題となっている。将来の目標は、売上3000億、粗利益率35%、営業利益10%。
1956年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、㈱イトーヨーカ堂入社。82年、鈴木敏文氏(現:イトーヨーカ堂グループ代表兼CEO)が主導した「業務改革(業革)」の主要メンバーに抜擢され、業革の議事録をまとめる仕事を任されるなど同社の経営改革に取り組む。同社退社後も、プライスウォーターハウスコンサルティング㈱シニアコンサルタント、(財)流通経済研究所研究員として活躍。90年㈱リテイルサイエンスを設立、代表取締役社長就任。日本を代表する大手消費財メーカーの営業改革を指導し、大きな成果を上げる。98年ファーストリテイリング(ユニクロ)の経営改革のコンサルに従事、伝説になるほどの驚異的な数字を残した。さらに02年良品計画(無印良品)の経営改革も指導しV字回復させた