寺島実郎 (てらしまじつろう)三井物産戦略研究所所長
1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産に入社。ニューヨーク本店業務部情報企画担当課長、ワシントン事務所長、常務執行役員等を経て、99年、三井物産戦略研究所会長。現在、多摩大学学長、経済産業省・情報セキュリティ基本問題委員会委員長、内閣官房・宇宙開発戦略本部宇宙開発戦略専門調査会座長などの要職を兼務する。著書『新経済主義宣言』で、第15回石橋湛山賞を受賞。80年代末から、米国の政治経済や日米関係を論じる知米派論客として注目を集め、リベラルハト派、護憲派としても知られる。商社勤務の経歴を生かし、エネルギー戦略の観点からの外交・安全保障・経済政策などを論ずることが多い。日本のエネルギー戦略の脆弱さを指摘し、旧来の革新リベラルとは一線を画している。著書に『21世紀未来圏 日本再生の構想──全体知と時代認識』(岩波書店)、『ダビデの星を見つめて 体験的ユダヤ・ネットワーク論』(NHK出版)、『人間と宗教あるいは日本人の心の基軸』、『日本再生の基軸』(岩波書店)、『ジェロントロジー宣言』(NHK出版)、他多数。