小林三郎 (こばやしさぶろう)(元)ホンダ 経営企画部長
1945年東京都生まれ。68年早稲田大学理工学部機械工学科卒業。70年米国カリフォルニア大学バークレー校工学部大学院で修士号(MSC)を取得。専門はバイオメカニックス。71年本田技術研究所安全研究室に勤務し、本田宗一郎氏の薫陶を受ける。入社から16年間、周囲より猛反対の中、エアバッグの研究開発に従事し、日本で初めての商品化に成功。氏の開発した構造・機構が、他社も含めその後の量産型エアバッグの基本になる。その後、本田技術研究所SOFT室長、本田アメリカ研究所Senior Vice President、本田技研工業経営企画部長、本田技術研究所・主席研究員などを経て、2005年12月退職。ホンダでの将来技術探求の原体験から得た創造性を高める方法の暗黙知が、一橋大の野中郁次郎教授に認められ、それ以降は、一橋大学大学院・中央大・横浜国大・法政大・東京理科大・早稲田大等で講義を行う。ホンダ在職中から、早稲田大学・理工学部非常勤講師を歴任。著書に、『ホンダ イノベーションの神髄』(日経BP社)がある。