白川静 (しらかわしずか)立命館大学名誉教授/東洋学者
明治43年(1910)4月9日、福井市佐佳枝中町の洋服屋の次男として生まれる。
大正12年(1923)順化小学校卒業後、大阪の法律事務所に住み込みで働きながら夜学へ通う。
昭和10年(1935)立命館中学教諭となる。
昭和18年(1943)立命館大学法文学部漢文学科卒業。同大学予科の教授となる。(33歳)
昭和20年(1945)立命館大学文学部助教授となる。(35歳)
昭和29年(1954)立命館大学文学部教授となる。(44歳)
昭和30年(1955)[甲骨金文学論叢]初集(謄写版印刷)を発表、以後10集に及ぶ。
昭和31年(1956)より阪神間の中国古典愛好者らが集い、後に「樸社」と名付けられる研究会で講義を始め、講義録は[金文通釈]、[説文新義]として結実。
昭和35年(1960)[稿本詩経研究](謄写版印刷)を発表。
昭和37年(1962)橋本循、吉川幸次郎の勧めにより、「興の研究」を京都大学に博士論文として提出、文学博士の学位を受ける。(52歳)
昭和45年(1970)初の一般書[漢字]を刊行。以後、[詩経][金文の世界][孔子伝]などを次々と書き下ろす。
昭和56年(1981)立命館名誉教授。
昭和59年(1984)初めて字源字書『字統』(平凡社)を刊行。毎日出版文化賞特別賞受賞。(74歳)
平成3年(1991)『字統』『字訓』等の漢字研究により菊池寛賞を受賞。(81歳)
平成8年(1996)京都府文化特別功労賞受賞。『字通』を刊行。(86歳)
平成9年(1997)半世紀にわたる中国古代・文字研究により、1996年度朝日賞受賞。(87歳)
平成10年(1998)『詩経雅頌』1、2刊行(平凡社・東洋文庫)。1990年の『詩経国風』と合わせ、『詩経』の全訳注を完成。上海、洛陽等を巡遊。文化功労者として顕彰。(88歳)
平成11年(1999)5年計画で連続講話会「文字講話」開始。勲二等瑞宝章受章。(89歳)