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本最新刊

ワークシートを使って“10億潜在ニーズ”を発掘する実践マニュアル

《大ヒット商品・サービス》10億アイデアのつくり方

　ファミコン、ＤＳ脳トレ、ウコンの力、Ｒ１、午後の紅茶、カビキラー、じゃがりこ、テプラ、ジョイサウンド、明治おいしい牛乳、機動戦士ガンダム戦場の絆、サンスタートニックシャンプー…

　100を超える大ヒット商品を生みだした画期的な手法(キーニーズ法)を、誰でもワークシートに書き込むだけで、次々とアイデアを生み出せるようにした実践マニュアル。

　さらに、発掘したアイデアが、10億円を超えるアイデアであるかどうかがわかる調査法も初公開し、さらに、長年、非公開のコンサルティング現場で使われていた、秘伝の独自ノウハウ(小冊子)も袋とじに収録。

　　　　　キーニーズ法によってつくられた大ヒット商品一覧はこちら
【読者特典】本書を実践していただくためのツールがダウンロードできます
　1. エクセル(Excel)版ワークシート(潜在ニーズ自動変換エクセルシート）
　2. エクセル(Excel)版ワークシートの使い方ＰＤＦ
　3. 手書き用ワークシート
　4. 不快な状況と気持ちシート
　5. 10大基本ニーズシート

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本の概要

発刊年: 2023年

ISBN: 書籍 978-4-89101-467-4

ISBN978-4-89101-467-4　C2034
本文432ページ

●巻頭2つ折り資料11点
●巻末に添付した封筒の中に“秘伝”を記した小冊子を収録
●本書を実践していただくためのダウンロード資料５点
　　1. エクセル(Excel)版ワークシート(潜在ニーズ自動変換エクセルシート）
　　2. エクセル(Excel)版ワークシートの使い方ＰＤＦ
　　3. 手書き用ワークシート
　　4. 不快な状況と気持ちシート
　　5. 10大基本ニーズシート

著者紹介

梅澤大輔 (うめざわ　だいすけ)商品企画エンジン代表取締役

　大ヒット商品を次々と生み出し、７兆円あまりの売上に貢献した天才マーケッター梅澤伸嘉氏の後継者として、梅澤式商品づくり（キーニーズ法）を専門に指導する唯一のコンサルタント。
　北海道大学大学院地球環境科学研究科を卒業後、岩谷産業（東商プライム）を経て、伸嘉氏が創業したコンサルティング会社に入社。キーニーズ法を企業内に定着させる教育プログラムを構築し、さまざまな企業のコンサルティングを10年おこなう。キーニーズ法を導入した国内外の企業からは、新カテゴリーのヒット商品・サービスが誕生し成果をあげる。
　２０１１年梅澤式の商品企画を継承するために、伸嘉氏と二人で商品企画エンジンを創業。梅澤式商品づくり（キーニーズ法）を進化させながら、10億規模のビジネス創出を本気で目指す企業に、潜在ニーズ発掘による商品化・事業化のコンサルティングをおこない、現在に至る。

橋本陽輔 (はしもとようすけ)監修者

　100億ロケット・マーケティング体系立案者。
　『100億マニュアル(日本経営合理化協会刊)』監修者。
　ダイレクトマーケティング専門のコンサルティング会社を経て、増客・リピート指導の実務専門家として活躍。氏がまとめた著書『社長が知らない秘密の仕組み（ビジネス社）』は、健康食品で有名な「やずや」の大番頭・西野博道氏が開発した「顧客ポートフォリオ理論」を初めて世に紹介した書として、６カ月連続アマゾン総合ベストセラー入りし、発刊から10年以上たった今も増刷を重ね、リピーター顧客倍増のバイブルとして高く評価されている。
　また多才な氏は、難解な手法を、誰でも実践できるように噛み砕いて指導する手腕もズバ抜けていることから、経営者の懐刀(ふところがたな)として様々な業界にてアドバイス活動をおこなっている。
　本書の監修にあたっては、著者とともにキーニーズ法を進化させる重要な役割をになった。

セミナー情報

セミナー

【東京・オンライン】6月8日（土）／10月29日（火）／2025年2月6日（木）／4月19日（土）

100億PDCAマニュアル読者交流会

目次・まえがき

本書を推薦します

　一橋ビジネススクール教授楠木建氏
　そもそもあらゆる商品は顧客のためにある。顧客の立場に立ち、顧客の視点で商品を創る。当然にして当たり前の商売の原理原則だ。しかし、これが難しい。競争がある中で、他と比較されない独自の価値を商品に埋め込む。
　本書はこの商売の核心だけに集中し、未充足の強いニーズを発掘する思考法を解き明かす。

　ビジネスブックマラソン土井英司氏
最初は「アイデア本に2万円も払うなんて」と思っていましたが、これは確かに2万円以上の価値は優にあると思います。
　商品開発部のトップ、経営者がターゲットの本だと思いますが、マーケティングのプロを目指す個人も、思い切って投資してみると面白いと思います。

　■キーニーズ法でつくられた大ヒット商品■

　1968年から1983年に発売された商品は、キーニーズ法を発明した梅澤伸嘉氏自らが開発した大ヒットロングセラー商品です。1984年以降の商品は、梅澤伸嘉氏が独立後、コンサルティングを通じて開発したもの、あるいは梅澤伸嘉氏からキーニーズ法を学んだ人たちが開発した大ヒット商品です。

「サンスタートニックシャンプー」1968年　「ソルトサンスター」1968年　
「カラクリン」1973年　「スキンガード」1974年　「カンターチ」1975年　
「ズックリン」1978年　「ローレット」1980年　「ジャバ」1981年
「カビキラー」1982年　「固めるテンプル」1983年　「禁煙パイポ」1984年　
「カントリーマアム」1984年　「モンカフェ」1984年　「シャウエッセン1985年　
「写ルンです」1986年　「午後の紅茶」1986年　「テプラ」1988年　
「スーパーカップ」1988年　「ジョイサウンド」1992年　「ステーキしょうゆ」1994年
「エッセルスーパーカップ超バニラ」1994年　「じゃがりこ」1995年　
「ＶＡＡМ」1995年　「チューブでバター１／３」1996年　「ママ鼻水トッテ」1997年
「キシリトールガム」1997年　「ぐーぴたっ」1997年　「ＬＧ21」2000年　
「スープはるさめ」2000年　「Ｈａо Ｈａｏ」2000年　「ファイバーウィッグ2001年
「ブレスケア」2001年　「おなまえスタンプ」2002年　「明治おいしい牛乳2002年
「ナチュリエ」2002年　「ウコンの力」2004年　「クーリッシュ」2004年　
「ヒップウォーカー」2005年　「ＤＳ脳トレ」2005年　
「機動戦士ガンダム戦場の絆」2006年　「ソイジョイ」2006年　「かがく組2007年
「ぐるなびタッチ」2007年　「Ｒ‐１」2009年　「ＧＯＰＡＮ」2010年　
「釣りスピリッツ」2012年…

　その他、キーニーズ法によってつくられた大ヒット商品は優に100を超えています。

著者まえがき／梅澤大輔(うめざわだいすけ)

　あなたが10億アイデアを生み出すために重要な“たった１つ”のこと

　アイデアを出しても出しても、１年以内に10億円を達成するような画期的アイデアが生まれない──これは、中小企業にかぎったことではなく、人材も資金も豊富な大企業でも同じことがいえます。
　どの企業もアイデアを一生懸命考えますが、そのほとんどが失敗に終わります。
　なぜでしょうか？
　答えは明快です。

　それは、世の中に流布しているアイデア発想法のどれもが、「ニーズ」を念頭においたものではないからです。「ニーズ」という“たった１つ”の要因がすべての成功・不成功のカギを握っているにもかかわらず、他のアイデア発想法は「ニーズ」を念頭においたものではありませんでした。
　つまり、「ニーズ」を念頭におかないことで、お客様のニーズにマッチするアイデアが出る可能性がきわめて低かったのです。
　さらに、そのニーズが「売れるニーズ」なのかどうかを評価する方法も一般には知られていないために、たとえば〝他社で売れているから〟など、“乗り”や“勢い”に近い理由で発売を決めることが多いことも失敗してしまう理由の１つです。

　要するに、10億アイデアを生み出せない理由は、「売れるニーズ」を軸に発想していない。その一点につきるのです。

　10億アイデアをつくる秘訣は、売れる潜在ニーズ発掘にあり

　では、１年で売上10億円を突破する「ニーズ」とは、どのような「ニーズ」でしょうか。
　それは企業もお客様も気づいていない、「ぜひ欲しい！」という心の奥底に眠っている「潜在ニーズ」です。
　見えている「ニーズ」ではなく、お客様の心の底に眠っている「潜在ニーズ」を発掘することが、10億アイデアを実現する最大の秘訣なのです。
　お客様の「潜在ニーズ」にこたえるアイデアを商品化・サービス化すれば、お客様の心の底に眠っていたニーズの導火線に一気に火がついて、爆発的にヒットし、10億規模の売上を達成するだけでなく、10年以上売れ続ける大ヒットロングセラーとなります。

　じつはこのことにいちはやく気づき、自ら実証してみせたのが、私の父・梅澤伸嘉です。
　伸嘉は「キーニーズ法」という世界初の「ニーズ」を軸に据えた発想法を発明し、それによってお客様の潜在ニーズを発掘して、次々と大ヒットロングセラー商品を生み出していきました。その売上規模は、わかる範囲だけでも７兆円にものぼります。

　本書は、キーニーズ法の神髄（肝心かなめのところ）であり、もっとも難解といわれるキーニーズ法の潜在ニーズを発掘するプロセスに焦点をあてたものです。
　いわば、大ヒットロングセラー商品を次々と生み出した伸嘉の頭の中を見える化した本といえます。
　さらに発掘した潜在ニーズが「売れる潜在ニーズかどうか」を評価するアンケート調査法も初公開した実務書でもあります。

　もちろん、慣れるまで練習は必要ですが、本書が提示する手順どおりに、「ワークシート」に必要な情報を書き込んでいくだけで、新入社員でも、「売れる潜在ニーズ」をオートマティックに発掘できるようになります。
　そのために、本書の監修をお願いした橋本陽輔氏とともに、従来の手法を、１年半という時間をかけて徹底的に噛み砕き、売れる潜在ニーズ発掘の道筋をステップバイステップで進むだけで、迷うことなく誰でも売れる潜在ニーズを発掘できる、永久保存版のマニュアルとして完成させました。
　さらに10億アイデアとしてコンセプトにまとめる一連の作業もわかりやすく解説しました。

　本書はそれだけではありません。
　伸嘉が非公開のコンサルティング現場で実際に使っていた当社独自の秘伝ノウハウを、今回、監修者の橋本氏からの強いご要望もあり、特別に本書購入者にかぎり公開することにしました。その部分は、本書裏表紙の内側に添付した封筒の中に入っています。

　さらに当社にて実際の現場で使っている、ワークシートの記入がパソコンでもできる「潜在ニーズ自動変換エクセルシート」を４３０ページに記載したＵＲＬからダウンロードできるようにもしました。
　「潜在ニーズ自動変換エクセルシート」を使えば、手書きで記入するよりも、半分の時間で記入できます。１つでも多くの売れる潜在ニーズを発掘していただくために、ぜひご活用ください。

　以上、今までコンサルティング現場で培ってきた、いくつかのノウハウを、本書ではじめて公にするのは、売れる潜在ニーズの発掘が日本経済の再興につながると確信しているためです。
　その礎として、あなたをはじめとする日本中の経営者、リーダー、起業家、開発者のみなさまに本書をお読みいただきたいのです。

　売れる潜在ニーズを発掘することは、シェアの奪い合いではなく、新たな需要を創造するとともに、開発した会社の売上・利益を強力に押し上げます。
　日本の平均年収が30年間、横ばいの我が国にいま必要なのは、需要の奪い合いではなく、新たな利益を創出する、需要の創造と拡大です。

　　　企業成功の道は、競合品との差別化ではなく、売れる潜在ニーズにこたえる独自化である

　という父からのメッセージを、読者のみなさんとともに追求していくことが、私に託された使命です。
　本書が、10億ビジネスの創出を志す人のお役に立てることを心から願っています。
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　商品企画エンジン(株) 代表取締役

梅澤(うめざわ)　大輔(　　だいすけ)

１　10億アイデアのつくり方
10億アイデアとは／10億アイデアを生み出す「キーニーズ法」／「キーニーズ法」はサービス部門にも使える／成功率を上げるために企業がとるべき道

２　キーニーズ法が出来るまで
キーニーズ法の誕生秘話①／キーニーズ法の誕生秘話②／本書で「潜在ニーズ発掘ワークシート」を公開する目的

２　《実践》潜在ニーズ発掘法

キーニーズ法の基本構造／３つのアプローチ

【行動観察アプローチ１『カビキラー』の事例】

行動観察アプローチのロードマップ

キーニーズ・ピラミッド① 行動情報を手に入れる
【ステップ１】お客様がふだんやっている行動を記入する

キーニーズ・ピラミッド② 不快な状況と気持ち情報を手に入れる
【ステップ２】お客様の不快な状況と気持ちを記入する

キーニーズ・ピラミッド③ ニーズ（～したい）情報を手に入れる
【ステップ３】お客様のニーズを推測する

キーニーズ・ピラミッド④ キーニーズ・ピラミッドを登る
【ステップ４①】同じ行動をそのままとる
【ステップ４②】同じ行動をとらない

キーニーズ・ピラミッド⑤ ピラミッドの頂上で文章を整える　
【ステップ５】意味は変えず、わかりやすい文章に手直しする

行動観察アプローチ２愛煙家のためのグッズ『禁煙パイポ』の事例

【使い方観察アプローチ１『ソルトサンスター』の事例】

使い方観察アプローチのロードマップ

キーニーズ・ピラミッド① 使い方情報を手に入れる
【ステップ１】お客様が使っている商品名・サービス名を記入する
【ステップ２】商品名・サービス名を「○○用×××を使う」に言い換える

キーニーズ・ピラミッド② 不快な状況と気持ち情報を手に入れる
【ステップ３】お客様の不快な状況と気持ちを記入する

キーニーズ・ピラミッド③ ニーズ（～したい）情報を手に入れる
【ステップ４】お客様のニーズを推測する

キーニーズ・ピラミッド④ キーニーズ・ピラミッドを登る
【ステップ５①】同じ手段をそのままとる
【ステップ５②】同じ手段をとらない

キーニーズ・ピラミッド⑤ ピラミッドの頂上で文章を整える
【ステップ６】意味は変えず、わかりやすい文章に手直しする

使い方観察アプローチ２『写ルンです』の事例

【強み活用アプローチ『ウコンの力』の事例】

強み活用アプローチのロードマップ

キーニーズ・ピラミッド① ニーズ（～したい）情報を手に入れる
【ステップ１】自社の強みを記入する
【ステップ２】強みを使って誰にどんなことができるかを考える
【ステップ３】ステップ２を「ニーズ（～したい）」表現に変える

キーニーズ・ピラミッド② 行動・使い方情報を手に入れる
【ステップ４】ニーズを達成する行動・手段の有無を調べる

キーニーズ・ピラミッド③ 不快な状況と気持ち情報を手に入れる
【ステップ５】お客様の不快な状況と気持ちを記入する

キーニーズ・ピラミッド④ キーニーズ・ピラミッドを登る
【ステップ６①】同じ行動・手段をそのままとる
【ステップ６②】同じ行動・手段をとらない

キーニーズ・ピラミッド⑤ ピラミッドの頂上で文章を整える
【ステップ７】意味は変えず、わかりやすい文章に手直しする

３ニーズの“強さ”と“未充足度”を調べるアンケート調査のやり方

あなたが発掘した潜在ニーズは天才ニーズ？それとも凡人・変人ニーズ？

１．ニーズの「強さ」と「未充足度」を調べるアンケート調査のやり方

ニーズの「強さ」と「未充足度」を調べるアンケート／アンケートの実施／目標とするサンプル数

２．調査結果の分析のやり方

結果は４つのニーズのどれかで示される／分析に必要な数字は４つ／［分析①］ニーズの「強さ」を％で出す／［分析②］ニーズの「未充足度」を％で出す

４ストーリーで学ぶニーズの発掘から商品コンセプト作成まで

新入社員でも出来る潜在ニーズの発掘から商品コンセプトの作成

１．潜在ニーズを発掘する

「不快な状況と気持ちシート」の使い方
【記入手順①】「不快な状況リスト」から、お客様の不快な状況に当てはまるものを選んで記号を記入する
【記入手順②】不快な状況を具体的に記入する
【記入手順③】「不快な気持ちリスト」から、お客様の「不快な気持ち」に当てはまるものを選んで記入する
【記入手順④】手順①②③を繰り返して、考えられる「不快な状況」と「不快な気持ち」をすべて記入する
【最後の手順】「不快な状況」と「不快な気持ち」を一文にして転記する

いよいよ潜在ニーズの発掘作業をスタート

２．発掘した潜在ニーズの「強さ」と「未充足度」を調べる

３．「商品コンセプト」を作成する

５大ヒット潜在ニーズ・発掘10選

①54年間売れ続ける大ヒット商品『サンスタートニックシャンプー』～行動観察の原点

②『モンカフェ』開発の原点となった潜在ニーズ

③今でも多くの人に愛されるお菓子『カントリーマアム』

④37年間売れ続けた大ヒット商品『カラクリン』～アイデアのブレークスルーが画期的

⑤48年間虫除け剤の定番『スキンガード』～新カテゴリー名の必要性に気づいた最初のケース

⑥10年以上シェアNo.１を保った『ローレット』

⑦41年間売れ続ける『ジャバ』～意識喚起で潜在ニーズが顕在化して大ヒット

⑧油処理剤の定番『テンプル』～手間のかかる手作業を不要にして大ヒット

⑨40年間売れ続けた『カンターチ』

➉２つの潜在ニーズから実現化できるアイデアを模索して大ヒットした『ズックリン』

［コラム］空き家ニーズのみつけかた

『空き家ニーズ』をみつける／ユーザーの深層構造を探る／「つけまつげ」から発想したワークシート

終章　大ヒットとなった潜在ニーズ発掘秘話

やりたいアイデアと潜在ニーズをマッチングして大ヒット／いつか実現したいアイデア、それが「釣りゲーム」／キッズメダルコーナーに新しいゲームを投入せよ／ゲームコーナーでの行動観察／もともとつくりたかった「釣りゲーム」が潜在ニーズにこたえることを確信／商品コンセプトを完成させる／手づくりのゲーム機の模型を使った調査／「本当に売れるのか」という強い不安／試作機を展示したテストで潮目が変わる／子供たちの反応が凄くて涙が止まらない

秘　伝

　秘伝の原稿小冊子は、本書裏表紙に添付された封筒の中に入っています。

　秘伝の内容は、梅澤理論の提唱者である梅澤伸嘉氏が守秘義務の中、非公開の現場にて実際に使っていたノウハウです。本来は独自のノウハウとして非公開を貫いてこられましたが、今回、特別に本書購入者に限り公開するものです。

監修者あとがき／橋本陽輔(はしもとようすけ)

　　　　　　　　　　

　　　経営を通じ『世界平和』を実現しようとしていた梅澤伸嘉博士

　「奪い合わない」
　この思想を通じて、世界平和を常に考えていたのが、梅澤理論の創始者、(故)梅澤伸嘉博士でした。

　「梅澤理論は新市場創出の方法論なのですから、ランチェスター戦略のように競合を意識しない、競い合わない理論なのです。わたしの50年以上にもわたる経験から、本当に成功するためには、この『奪い合わない』という発想が、まず大事なのだと知って欲しいのです」

　と常に「競争」とは距離を置き、どの会社も「生きることが出来る場所」があるようにと、晩年まで新カテゴリーの商品づくりを提唱し、普及に邁進してきました。
　おそらく梅澤博士は、平和をもたらす「奪い合わない」経営の実践のために、『100億マニュアル』にあった、

　　◎新カテゴリーづくりがロングセラーになること

　さらに、

　　◎新カテゴリーづくりが高収益を生むこと

　を研究・実証してきたのではないかと思うほどです。
　奪い合わない、平和な世界を実現するために新市場創造を唱えてきた人。それが梅澤伸嘉博士の本質です。

　そして、その思想は遂に、本書で紹介した『未充足ニーズ理論』として結実します。

　そう考えてみると、本書は、『世界平和』をもたらす書とも思えてくるから不思議です。
　表面は、10億円を突破するためのアイデア創出法の書にも見えながら、その実、経営者がビジネスを通じて世界に平和をもたらす書のようにも思えてきます。

わたし自身、なぜ、本書の制作に１年半もの膨大な時間を費やしたかといえば、この梅澤伸嘉博士の「想い」に共鳴してのことでした。

　もちろん、売上10億円を短期間に上げることは、とても尊いことです。
　そのための書として、本書は実務書として実際の場面で使えるものにまで仕上げました。

　しかし本書の監修を引き受けた本当の理由は、本書を読んでくださった、あなたと一緒に、自社独自の『未充足の強い潜在ニーズ』にこたえる新商品を１つでも多く開発し、「奪い合わない」、さらに「潰し合わない」世界を一緒につくりたかったからです。

　また、キーニーズ法という日本人が開発した方法論と思想が世界中に伝わることで、『世界平和』をもたらす触媒に本書がなるように、という「想い」から本書を丁寧に制作してきました。

　今、世界は競争にまみえています。

　わたしたち日本人は、世界にさきがけて新市場を創造し、「奪い合わない」世界をつくることが出来るのではないでしょうか。

　この日本人がつくった日本発のキーニーズ法を活用し、新市場をつくり、世界平和の起爆剤になることが出来ると、わたしは信じています。
　この平和のツールを手にし、共に世界の平和に貢献してまいりましょう。

　　「真の成功のために必要なこと、それは奪い合わないこと」

　これがマーケティングの神様が、わたしたちに最後に残してくれた言葉でした。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　