山本善政 (やまもとよしまさ)ハードオフ・コーポレーション社長
瀕死のオーディオ専門店から、家電リサイクル店に業態転換して復活。パソコン、家電製品から衣料・書籍まで取り扱う総合リサイクル・リユース業。
ビジネスモデルはシンプル。不要になったものを中古の中継基地である同社が買い、点検、修理、クリーニングをして、必要としている人に売る。店舗数は2002年3月末現在、直営61、FC234の合計295店。
循環型経済社会の本格的到来とともに限りない発展の可能性を持った企業。2000年11月、リサイクル企業として日本で初めて上場。
《プロフィール》
1948年新潟県北蒲原郡生まれ。
70年、拓殖大学卒。72年、家電販売を目的とした「サウンド北越」を設立。新潟県新発田市内に1号店をオープン。
オーディオ専門店を多店舗展開し、売上15億円規模まで伸長するも、大型専門店の登場により、経営危機に。
84年、値決めの主導権がとれるリサイクル品の仕入れ販売を行う「ハード・オフシステム」を開発し、業態展開。小売業時代に培った商品知識と点検・修理のノウハウを活かして急成長。どん底から不死鳥のように甦った不屈の経営者。