社長の兵法と経営テープ

勝つためにはどう戦うべきか、軍略に学ぶ経営の要諦と危機管理の心得。古より世の東西を問わず、広く指導者に読まれ、今なお、現代の経営者たちの座右の書「孫子」「呉子」を解説

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講師紹介

井原隆一 (いはらりゅういち)日本光電工業相談役、埼玉銀行（元）専務

　1923年、14歳で埼玉銀行に入行。並外れた向学心から独学で10年刻みに法律・経済・経営・宗教・歴史を修めた苦学力行の人。
　最年少で課長抜擢、常務・専務を歴任の後、大労働争議と大赤字で倒産寸前の会社の助人となり、一挙に40社を分社するなど、独自の再建策を打ち出し短期間に大幅黒字・無借金の超優良会社に甦らせる。その後も数々の企業再建に尽力。名経営者としての評判が高い

商品の主な内容

《其の一》智（ち）
　　　一、兵は国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからず
　　　　 ●経営は会社の大事であり、存亡にもこだわり、社員株主の利害にも
　　　　　結びついた重大事である。常に細心、慎重な心がけが必要である

　　　二、百戦百勝は善の善なる者に非ず。戦わずして人の兵を屈するは、
　　　　　善の善なる者なり
　　　　 ●「不争の徳」こそ最上の勝ち方である。経営においても知恵を使い
　　　　　　不戦不争で勝つことを心がけなければならない

　　　三、彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず
　　　　 ●相手を知り、自分の力を知れば、戦に敗れることはない…他

《其の二》仁（じん）
　　　一、卒を視ること嬰児の如し、故に之とともに深けいに赴くべし
　　　　 ●将にとって部下は自分の幼子のようなもの、そうであってこそ、
　　　　　　部下は生死を共にしようとする気になるものである。しかし…。

　　　二、船中皆敵國なり
　　　　　●船を会社にたとえてみれば…。

　　　三、戦いて勝つは易く、守りて勝つは難し
　　　　　●多くの犠牲を強いてきた者はやがて亡び、極力、犠牲を少なくした
　　　　　　者が、有終の美を飾る

《其の三》勇（ゆう）
　　　一、兵は拙速を聞くも、未だ功の久しきに賭ず
　　　　　●一旦計画したら、短期集中で取り組まなければ成功は得られない

　　　二、先ずその愛する所を奪え
　　　　　●難問から最初に片付けよ。取り組みやすいことから手をつけても
　　　　　　　何の改善も得られない

　　　三、その疾きこと風の如く、その徐かなること林の如く、
　　　　　　侵掠すること火の如く、動かざること山の如し
　　　　　●戦国武将・武田信玄が旗印とした孫子の言葉　　　…他

《其の四》信（しん）
　　　一、己をまぐる者は、未だ能く人を直くする者はあらざるなり
　　　　　●自分との約束を守れない人が、他人との約束を守ることはできない

　　　二、古の大事を立つる者は従い、ただ超世の才を有するのみに
　　　　　あらずしてまた必ず堅忍不抜の志あり
　　　　　●昔から大事をなした人は単に他の人より優れた才能があっただけ
　　　　　　でなく、心に誓った約束事を必ず果たそうとする真心を持っていた
　　　　　　のである

　　　三、身を以て教うる者は従い、言を以て教うる者は訟そう　　…他