赤塚 保 (あかつかたもつ)柿安本店 会長
明治4年創業。3世紀にわたり松坂牛主体の高級和食店を展開、しぐれ煮で名を馳せる。バブル崩壊による社用族激減、BSE問題などの逆風の中、老舗のプライドを捨て惣菜市場に参入「美味しさ」と「素材」を守り、時代に合わせて変化し4期連続最高益《売上314億・経常利益18億》。レストラン事業の新業態《柿安・三尺三寸箸》も絶好調。
1934年生まれ。三重県立桑名高校卒業後、父・二三雄氏が病弱のため53年柿安本店入社。67年柿安メルサ店代表取締役、68年柿安本店専務、71年東京銀座にレストラン出店。72年牛肉のしぐれ煮の販売開始。以降全国の百貨店展開を図り、「デパ地下の仕掛け人」「中食のリーダー」などの評価を得、現在に至る。98年副社長、01年社長に就任。06年長男の保正氏に社長を譲り、会長に。