尾身幸次 (おみこうじ)天風会最高顧問・元財務大臣
中村天風師のご葬儀で、若手代表として棺(ひつぎ)をかついだ一人。
通産省に勤務していた28歳のとき結核に倒れ、煩悶に苦しむ中、昭和37年中村天風師の講演を聴き、衝撃を受ける。「病を治して人生を立て直すにはこの道しかない」と、その日に天風会に入会。
以後、天風師が亡くなるまでの七年間、直接教えを請い、師が考案した「心身統一法」を真剣に実践する。
その結果、病は八か月で癒え、通産省に復帰したあとも、天風師の教えを忠実に守り、生かされた命を世のために仕事に邁進する。
1983年衆議院議員当選、以来、議員生活26年の間に、経済企画庁長官、沖縄及び北方対策担当・科学技術政策担当大臣、財務大臣を歴任。
現在、氏が創設した「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」の理事長として、毎年10月京都で一千人以上の要人を集めて国際会議を主宰し、その準備のため一年の半分は海外を飛び回る。82歳を過ぎた今も、毎日楽しく「心身統一法」を実践する日々をおくっている。