小笠原清忠 (おがさわらきよただ)小笠原流礼法三十一世宗家
鎌倉時代から八百年以上、脈々と受け継がれてきた小笠原流弓馬術礼法の正式継承者。三十世宗家 小笠原清信の長男として出生。小笠原流は弓と馬と礼の三つをもって正式とし、その継承は道統と称され一子相伝で伝えられる。
慶應義塾大学商学部卒業、医療金融公庫(現福祉医療機構)勤務中の平成四年、弓馬術礼法小笠原流三十一世宗家を襲名。小笠原流礼法、弓馬術礼法指導ならびに普及に尽力。
現在、嫡男の清基氏も携え、全国各地の神社などで神事を奉納。「靖国神社三々九手挟式」「明治神宮成人の日祝賀元服式 」「日光東照宮流鏑馬神事」「鶴岡八幡宮流鏑馬神事」「熱田神宮百々手式」「鹿島神宮百々手式」…など、その数は年間四十回以上を数える。さらに、各地で礼法稽古場も開催、まさに東奔西走の毎日。
また、日本の伝統文化をより広く諸外国に知ってもらうことを目的に、アメリカ、フランス、イギリス…等、海外現地に赴き、流鏑馬神事などを催行。
フランスではエッフェル塔を背景にシャン・ド・マルス公園で流鏑馬を披露。また、イギリスでは日英両国の皇太子殿下が名誉総裁を勤められ、両殿下の御台覧を仰ぎながら流鏑馬を執行。
これらの海外活動は「YABUSAME」として大変な人気とともに賞賛を集め、日本文化の国際的普及に多大なる貢献を果たしている。
東京都学生弓道連盟会長、財団法人 姿勢研究所評議員、日本古武道振興会常任理事、儀礼文化学会常務理事、慶應義塾大学非常勤講師、国学院短期大学客員教授、池坊学園客員教授…などを歴任。昭和十八年東京神田生まれ。