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本田技研工業社長

本田宗一郎 (ほんだそういちろう)

世界的に知られる、戦後日本を代表する技術者型経営者。修理工から一代で会社を世界企業に伸し上げる。

 明治39年静岡県生まれ。高等小学校卒業後上京して自動車修理工場で丁稚奉公。22才で独立。28才のとき東海精機を設立。
 昭和23年、本田技研工業を創設。オートバイの傑作を次々に作り二輪車で世界最大の企業に育てあげる。小型車にも独自の技術を誇り、低公害エンジンではマスキー法(米国の自動車排気ガス規正法)にもCVCCエンジンを開発、合格し、「技術のホンダ」をいかんなく発揮。創業25周年を迎えると共に社長業を退く。

 絶頂期に社長の座を去り、引退を決めた理由を本田氏は以下のように語っている。「CVCCエンジンの開発に際し、私はアメリカのビッグ3に並ぶ絶好の機会だと言った。しかし、その時若い人々から『自分たちは会社のためにやっているのではない、社会のためにやっているのだ』と反発された。いつの間にか、私の発想は企業本意のものになってしまっている。若いとは何と素晴らしいことか。みながどんどん育ってきている。」

 昭和56年勲一等瑞宝章を授与された他、イタリアよりメルクリオ・ドロ賞受賞、47年にはアメリカ金属学会(ASM)の名誉終身会員に推挙され、48年4月「CVCCエンジンの開発功績」により上智大学から名誉工学博士号を授与された。また、CIVICの開発などが評され、日本人としてはじめての米国自動車殿堂入りを果たす。
 平成3年8月5日、84年の生涯に幕をとじる。

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