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岡野工業社長

岡野雅行 (おかのまさゆき)

“不況なんてあるわけない。いまだかつて仕事がないことはなかった”と語るプレス金型の魔術師。生粋の江戸っ子職人で、日本の中小企業の星。
社員わずか6人の町工場で携帯電話のリチウムイオン電池のケースや、穴の直径が60ミクロンしかない極細の「刺しても痛くない注射針」をはじめ世界的な大企業が5年かけても開発できなかった製品を1年足らずで作り上げたり、NASAや米国防省からも難問が持ち込まれている世界一の職人。
1933年、東京・墨田区生まれ。45年、向島更正国民学校を卒業後、家業の金型工場を手伝う。20歳の頃から本格的に金型の技術を父親から教わり、30代になると量産のためのプラントを開発。72年に父親から家業を継ぎ、岡野工業株式会社を設立、代表社員となる。「誰にもできない仕事をする」をモットーに、これまでつくった金型は家電、パソコン機器、医療機器など多岐にわたる。
2月に発売した著書『俺が、作る』は、ベストセラーに。

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