双日　顧問

西村英俊 (にしむらひでとし)

機械、航空機、資源等に強い日本を代表する総合商社。それぞれ100年以上の歴史を持つ日商岩井とニチメンが、2003年4月に共同持ち株会社の双日ホールディングスを発足。05年10月事業子会社との合併を通じて現体制に。同社を中核とする双日グループは、国内外に575社、連結従業員数17,524人に及ぶ。09年3月期は売上5兆1667億円、経常利益450億円。03年4月東証一部上場。

西村英俊氏は、1942年福岡生まれ。九州大学卒業後、65年日商(日商岩井の前身)入社。取締役、常務を経て02年6月社長就任。業績不振と6000億円の不良債権で存亡の危機に瀕する同社の再建社長として、ニチメンとの経営統合、不良資産の整理・処分、不採算事業の現場調査と整理・リストラ、金融機関・大口債権者への債務免除・
巨額の優先株引受け再建協力依頼、リスク管理体制確立、事業の選択と集中などきわどい荒療治を続け事業再生に導く。04年4月持ち株会社設立で経営統合した双日の共同最高経営責任者(ＣＥＯ)に就任。05年6月「新経営計画」をまとめ、再建の目処をつけた上で経営責任を取り辞任。著書に「会社は毎日つぶれている」がある。