クリエイト・レストランツ・ホールディングス社長

岡本晴彦 (おかもとはるひこ)

ファストフードや寿司店からイタリア料理、飲茶まで、118ブランド・392店を展開。創業6年でスピード上場した外食業界の雄。大半の外食チェーンがブランドを少数にとどめて多店舗展開するのに対し、同社は、観光施設や駅ビル、ショッピングセンターなどの商業施設の一等地をまず押さえ、立地にふさわしい業態開発に知恵を絞る。消費者の好みがめまぐるしく変わる時代は、特定のブランドに頼る経営はむしろリスクが大きいととらえ、地域の特性や集客状況など出店する場所の特徴に応じ、豊富な選択肢の中から最適な組み合わせで出店する「マルチブランド戦略」を推進。フードコートの開発・運営を得意とする。
社長の岡本氏は、1964年兵庫県姫路市生まれ。87年東京大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。情報システム部門から日本ケンタッキー・フライド・チキンに出向。99年社内ベンチャーでクリエイト・レストランツを立ち上げ株主となる。03年7月に三菱商事を退社し社長就任。マルチブランド・マルチロケーション戦略で業界常識を覆した異才の経営者である。

〔クリエイト・レストランツ・ホールディングス〕マザーズ
1997年設立。2010年2月期連結は、売上377億円、経常利益21億円。従業員数1407名、資本金10億円。