柳　弘 (やなぎひろし)| 経営セミナー・本・講演音声・動画ダウンロード【日本経営合理化協会】

柳　弘 (やなぎひろし)

　シャープのATOM（アトム）隊＝市場特別攻撃隊の生みの親であり、育ての親でもある。

　昭和40年、同社無線事業部の計画課長のとき、テレビの生産・販売計画を担当、折からの不況で20万台近くの在庫を抱える。持ち前の責任感と情熱から、販売経験のない工場の技術者を中心に素人で市場特別攻撃隊を編成、同年8月、販売企画部ATOM隊が正式に発足すると同時に、初代隊長に就任。

　全国の家電小売店はもとより最末端のユーザーに直接訪問販売を展開し、血のにじむような苦労のすえ、驚異的な販売実績をあげる。ATOM隊が、個々人の能力を最大に引き出し、組織のトータルパワーを発揮することによって短期間に売上を伸ばすだけではなく、これまでの営業体制や販売方法ではつかみきれなかった販売店の本音や消費者（ユーザー）のナマの声を的確に拾い集めてくる機能に着目、その後、ATOM隊は、マーケティング戦略の先鋭部隊として、低成長に強い販売網づくりの中核となっていく。

　昭和52年、ATOM隊本部長。ATOM活動を全国に展開、異業種への導入にも積極的に携わる。商品信頼性本部長、業務革新推進本部長、東京支社次長、理事を歴任。昭和10年生まれ

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