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能研究家/明治大学学長

土屋惠一郎 (つちやけいいちろう)

世阿弥が書き残した「風姿花伝」の教えは、能役者だけに役立つ演技論や芸術論にとどまるものではない。600年以上も前から我々に警鐘を鳴らし、不安定な時代に生き抜く術を示してくれていると主唱。
明治大学法学部卒業後、同大学院法学部単位取得満期退学。哲学者中村雄二郎のもとでハンス・ケルゼン、ジェレミ・ベンサムなどの研究する傍ら、25歳から能を学び、芸術選奨選考委員、芸術祭審査委員を歴任する能研究家としても著名。また、最高級の能が観られる能楽の会「橋の会」を立ち上げ、20年以上に渡り、能のプロデューサーとしても活躍。また、NHKの100分de名著の風姿花伝の講師をはじめ、今も各界のリーダーに能の世界や世阿弥の教えを伝え続ける。元明治大学法学部教授、北京大学日本文化研究所顧問。世阿弥や能に関する著書に「処世術は世阿弥に学べ!」、「世阿弥の言葉 心の糧、創造の糧」「能―現在の芸術のために」など多数。1946年東京都生まれ。2016年6月より明治大学学長。

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