良品計画 元会長
『無印良品』ブランドで、衣料品から家庭用品、食品など日常生活全般にわたる商品群7000品目超を、企画開発・製造・販売する製造小売業。1980年、「わけあって、安い」をキャッチフレーズに、40品目でデビューした西友のプライベートブランドが同社の前身。生活の基本となる本当に必要なものを、本当に必要なかたちでつくる、安くてよい品の提供を実現するため、生産工程の手間を省き、包装を簡略化。そのシンプルで美しい商品は、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを追求する時代の主役として支持され、世代も国境も越えて、多くの消費者を魅了し愛用され続けている。
会長の松井氏は、1949年静岡県生まれ。東京教育大学(現・筑波大学)卒業後、西友ストアー(現西友)に入社。92年良品計画に入社。取締役総務人事部長、取締役無印良品事業部長を経て、2000年ムジ・ネット社長、01年良品計画社長、08年2月より現職。成長神話からの急激な業績悪化の中で社長に就任。大掛りな経営改革を断行し、見事V字回復を達成。絶えざる革新で「無印良品」を世界ブランドに成長させた名経営者。
〔良品計画〕東証一部
1989年設立。2010年2月期連結は、売上1643億円、経常利益146億円。資本金67億6625万円