日立製作所 フェロー
山形県酒田市出身。1984年早稲田大学物理修士卒、株式会社日立製作所入社。91年から92年までアリゾナ州立大にてナノデバイスに関する共同研究に従事。93年単一電子メモリの室温動作に世界で初めて成功し、ニューヨークタイムズなどに取り上げられ、ナノデバイスの室温動作に道を拓く。さらに、2004年から先行してウエアラブル技術とビッグデータ収集・活用で世界を牽引。論文被引用件数は4500件、特許出願350件を越える。「ハーバードビジネスレビュー」誌に「Business Microscope(日本語名:ビジネス顕微鏡)」が「歴史に残るウエアラブルデバイス」として紹介されるなど、世界的注目を集める。のべ100万日を超えるデータを使った企業業績向上の研究と心理学や人工知能からナノテクまでの専門性の広さと深さで知られる。特にウエアラブルによるハピネスや充実感の定量化に関する研究で先導的な役割を果たす。1994年IEEE Paul Rappaport Award, 1996年 IEEE Lewis Winner Award,1998年 IEEE Jack Raper Award,2007年 Mind, Brain, and Education Erice Prizeを受賞。2012年 Social Informatics 国際学会最優秀論文など国際的な賞を多数受賞。2020年「人間中心のIoT 技術の開発と実用化に関するリーダーシップ」に対し、世界最大の学会IEEE の最高位の賞の一つである IEEE Frederik Phillips Award を受賞。2014年7月に上梓した著書『データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会』が、Book Vinegar社の2014年ビジネス書ベスト10 に選ばれる。21年5月『予測不能の時代:データが明かす新たな生き方、企業、そして幸せ』がある。