近藤誠司 (こんどうせいじ)あさくま社長
昭和7年、愛知県の生まれ。地元の東海高校を昭和25年に卒業すると、割烹料理を経営していた父親の命令で、名古屋の料理屋に丁稚小僧として2年間修行に出る。ある時、東南アジアへ親善訪問団の一員として出発。ステーキを食べる外国人のスマートさにすっかり魅了された。これがステーキハウスを営業するコンセプトになった。帰国後、父親が丹精を込めて造り上げた割烹料理の一部を、呆然と見守る父親を傍目に喫茶店とレストランに改造。「ドライバーコーナー・キッチンあさくま」を開業。昭和37年にはステーキレストランに転じ、わが国郊外レストランのはしりになった。そして昭和40年代には、国内の外食産業の中で、リーダー的役割を果たすところまで成長を遂げた。